ハピさんダイアリー

過去のブログでハピさんの看護日記がよく読まれているので、このホームページに再掲載します。インコを飼う人の一助になりますように。

ハピさんから教わったこと

2020年9月月26日

子どもの頃、セキセイインコや柴犬、ハムスターなどを飼っていました。

亡くした時は号泣するほど悲しかったのですが、大人になって飼った生きものへの思いは、子どもの頃とはちがいました。

忘れているだけかもしれませんが、喪失感でいうと、子どもの頃より大きいような気がします。

生きものを飼うことは、人間のエゴなのだと思います。

私が飼いたいから飼うのであって、相手が私のもとで生きたいと意思表示してくれたわけではありません。

だからこそ、飼い主はその生きものの生態を知り、健やかに過ごせる環境を整える義務があります。

でも、私はその義務をきちんと果たすことができませんでした。

一番悔やんでいるのは、ケージ内の温度を適温に保つべきだったということです。これだけで、ハピさんはもっと長く生きられていたかもしれません。

ハピさんが病気になってからは、治療や看護方法を選ぶ責任の重さを痛感しました。

人と同じだ、と。

元気な者が、自分で意思決定できない相手の「生死のありかた」を決めなければならないのです。

本人はもうこれ以上苦しみたくない、早く逝かせてくれ、と思っているかもしれないのに、私はまだ相手と別れたくなくて、少しでも長く生きる選択をしているのではないか……。

相手にとって一番いいことを考えるのは、とても難しく、不安です。

ハピさんにとってなにがいいのか、その選択はやはり、わたしのエゴで決めました。

少しでもハピさんが気分よくいられるようにしようと思ったのです。

まずは、できるだけ吐き気(苦しみ)を排除する。

気分が良くて遊びたいようなら、好きにさせる。

それで一緒にいられる時間が短くなったとしても、ハピさんが満足できることを増やしたいと思いました。

ハピさんの看護の最中や看取った後、どうぶつに関わる物語や記事を書く機会をいただき、複数の獣医師や動物看護師に話をうかがいました。

そこでわかったのは、獣医師や看護師もそれぞれ自分の信じる道があり、医療の選択も異なるということです。

病名が同じであっても、症状の出方や進行具合は個々で異なります。

医師もその先がはっきり見通せているわけではありませんし、なにを優先するのかは、医師それぞれに違います。

何人かの獣医師に話をうかがって私の印象に残ったのは、

いつもそばで観察していた人でなければ、気づかないこと、してあげられないことがある、ということでした。

なにを選んでも、悔いは残るように思います。

でも、それまでそばにいた人が、その時の相手の様子をよく観察して選んだことなら、そう間違っていないのではないでしょうか。


ハピさんの羽

2018年6月月17日

かねてから行きたかった、バードショップ・ピッコリア二マーリに行ってきました。

久しぶりにインコを見られて、うれしかったです。

そして、これまたかねてから欲しかった、小鳥の羽を入れられるペンダントを買いまして、ハピさんが換羽時に落とした羽を入れてみました。

いまだハピさんへの思いが強くて新たなインコを迎える気持ちにはなれませんが、いつかまたインコと暮らせたらいいなあと思っています。


思い出を語るのもいいもんだ

2017年10月15日

ハピさんが亡くなって2年が過ぎました。

これは、幼鳥期。

まだ飛ぶことはできないけれど、私たち家族の様子が気になったようで、飼育ケースからぴょこーん、ぴょこーんと飛び上がって、縁につかまった時のものです。

いまも時々家族で、ハピさんはあの時ああだったね、とか、お父さんにはあんなことしていたねと、語り合って笑います。

それが、なんだかとても幸せなことに感じるのです。

思いだすだけで楽しく、あたたかい気持ちになれるなんて、小さな体でずいぶん大きなものを残してくれました。

共通の思い出を語れる相手がいるのも幸せなことだなあと、しみじみ思います。

先日、インコのチャームをいただきました。

インコグッズを見ると、私を思いだすと言ってくださって。

うれしいなあ。

私のことを思いだしてくださる方がいるなんて、なんとありがたいことでしょう。

ハピさんのように、思いだすと楽しくなるような存在でありたいな。


小松菜忌

2016年8月11日

お盆ですね。

お盆に限らず、母や祖母、親戚、早世した友人、そしてともに暮らした生きものを思います。

7月月30日はハピさんの命日なので、ハピさんの好物にちなんで、わが家ではこの日を「小松菜忌」と定めました。

一周忌の今年は、夫がプランターで育てた小松菜をハピさんに供え、あとでおみそ汁に入れていただきました。

インコへの思い入れは滑稽に見えるようで、笑われることもあります。

たかが小鳥、と思われるのだろうなと理解していますが、されど、私たちにとっては家族でした。

昨日、新たな小鳥が来てくれました。ルビタキだそうです。

幸せの青い鳥ですね。

こんな風に時折、私のもとに小鳥が来ます。

小鳥のかわいらしさにときめくと同時に、私をなぐさめようと選んでくださったそのお気持ちがうれしくて、あたたかくて、胸が熱くなります。

人はとかく心ない言葉を受けると、その言葉ばかりをクローズアップしてしまいがちですが、それよりも多くの慈愛に満ちた思いや言葉を受けているんですよね。

傷つく言葉はなるべく小さく、思いやりの言葉をより大きく受け止めようと思いました。


きみと過ごした日々

2015年8月13日

ハピさんが亡くなって、2週間が経とうとしています。

もうずっと前のことのようで、たった2週間というのが信じられません。

いつも仕事をしながら、ちらちらハピさんの様子を見ていたので、最初の1週間はそこにいないことがさみしくて、苦しくて……。

もう会えないんだ。

触れられないんだ。

声も聴けないんだ。

と、ないことばかりに気持ちが向かい、喪失感をどうすることもできませんでした。

でも、だんだん、家族で会話しているとき、ハピさんも参加しているつもりでぺちゃくちゃ、しゃべっていたな、とか、

うちに帰ってドアを開けると、「ピー」と鳴いて、喜んでくれたな、とか、

洗面台の蛇口をひねった音に共鳴していたな、と

楽しかった思い出が浮かぶようになってきました。

日常のなんてことない場面に、ハピさんが重なってくるんです。

ハピさんと一緒にいられた時間が、今に溶け込んでくるように思えます。

2週間でこう思えるようになったのは、たぶん看護する時間をもらえたからでしょう。

別れが近づいているのを感じるのはつらいことでしたが、あの時間があったおかげで、今の穏やかな気持ちがあるのだと思います。

「小指の爪、好き好き〜」なハピさん


永久名誉会鳥に就任

2015年8月1日

横浜の絵本フェスティバルが盛況のうちに終わりまして、うれしい出逢いもあったので報告をと思っていましたが、その前に……。

ハピさん、7月30日午後4時30分に永眠しました。

直前は機嫌良く遊び、突然、脚が立たなくなってまもなく逝きました。

息子は合宿中でいなかったのですが、私と夫で手に抱いてなでながら、看取ることができました。

いまはまだ、苦しいぐらいの悲しみがどっと押し寄せては少しひき、また押し寄せて……をくり返していますが、時間が経てば、笑って思い出せるようになると思います。

最期はうちらしく明るく見送ろうと夫がいい、昨夜合宿から帰ってきた息子とともに、社葬をトリ行いました。

なんたって、ハピさんは佐々木制作所のトリ締まり役代表でしたから。

7月31日付けで、ハピさんは「永久名誉会鳥」に就任。

毎朝、ハピさんと一緒に歌っていた「佐々木制作所社歌」と、毎晩、鳥カゴにカバーをつける時に歌っていた「ハピさんおやすみのテーマ」を斉唱しました。

その後、ベランダのプランターに埋葬。

私と夫が作家としてスタートラインに立ったのを見届けて逝くなんて、できすぎです。

息子は自分が看取れなかったことをくやしがり、

「合宿なんか行かなければよかった」と後悔していましたが、ハピさんはお別れの挨拶をしていたからね。

息子が合宿に行く日の朝。

ハピさんは寝ている息子のもとへ行き、

まず顔を見つめ、

それから、手をこちょこちょあまがみし、

背中にのぼって歩いていました。

こんなこと、したことなかったのに……。

あのとき、ああしていればという後悔と責めは、私にもたくさんありますが、母を亡くした時も同じ気持ちを嫌というほど味わったので、大切な誰かを亡くす時につきものの感情なのだと思います。

それにしても、ハピさん、かわいかったなあ。

毎日とっても楽しかった。

名前どおり、そこにいるだけで家族をハッピーにしてくれました。

ハピさん、うちに来てくれて、本当にありがとう。


慢性胃炎のインコの看護

2015年7月20日

病鳥を抱える方が検索して、このブログを読んでいらっしゃるようなので、参考までにうちのセキセイインコの例を記します。

病鳥の看護をどうしていくかは、主治医と相談しつつ、最終的には飼い主が決めることです。

ですから、あくまでもうちのハピさんのケースとして紹介します。

ハピさんはメガバクテリア症(AGY)の原因となる真菌が見つかった後、抗生剤の投与で、一度は菌が消滅しました。

が、一年後、換羽で抵抗力が弱った時に真菌が復活。

抗生剤の投与で菌は消滅しましたが、胃炎が残ってしまいました。

なかなか嘔吐がおさまらず、体重が減少。胃や十二指腸からの出血を表す黒い便が出た後、入院しました。

入院中も吐き気がおさまらなかったので薬を変えたら、ぴたりととまったとのこと。

そこで退院後、その薬を飲み水に混ぜて与えていましたが、あまり飲んでいなかったようで嘔吐が続きました。

その度に病院へ連れて行き、注射をして症状を抑え、強制給餌によって体重維持をはかりました。

体重が25gより下がると、命に関わるそうです。強制給餌をすると、消化器官が動き出すのか、自分で食べるようになります。食べる時間があくほど、胃酸によって胃にダメージを与えることになるので、できるだけちょこちょこ食べるほうがいいようです。

そこで、私が強制的に飲ませる投薬方法に変更。

薬は、吐き気止め、胃薬、抗生剤(止血剤を含む)。それに栄養剤を与えます。

エサのシード類は胃によくないため中止。

ペレットがいいのですが、ハピさんは食べてくれなかったので、エン麦やトウモロコシ、コーンフレークなど主治医の許可が出たもので、ハピさんが好んで食べてくれるものを探しました。

1日2回の投薬で少し落ち着いたのですが、低気圧の影響もあって効かない日が続き、2度目の黒い便が出てしまいました。

つぎに、8時間おき、1日3回の投薬にしたところ、ようやく体調が安定しました。ちょこちょこ食餌をし、呼び鳴きをし、鳥かごから外に出て遊びたいというそぶりも見せます。

ひょっとして良くなってきたのではないかと期待しましたが、数日前、投薬時間が合わず、1日2回の投薬にしたら、やはり嘔吐の症状が出ました。

まあまあ調子が良く見えても、薬でもっている状態なのですね。

胃炎は初期であれば治るそうですが、ハピさんぐらい重篤になると、治ることはないそうです(2015年現在)。

これまでの症例から、今後はどんな状態になるのか主治医にうかがったところ、

慢性胃炎はガン化しやすいこと(すでにガン化している可能性も否定できない)。胃が裂けて亡くなった例もあるが、最期まで食餌をして逝った子もいる。大抵は、しだいに食べられなくなる。もしくは食べても体重が減っていき、亡くなる。

というような例をうかがいました。

2015年現在、小鳥の病気の多くは対症療法になります。

(※医療は日進月歩なので主治医に相談してください)

飼い主として治らない病気を抱える小鳥になにをしてあげたらいいのか、迷いました。

対症療法を継続することは、小鳥に苦痛を与え続けることになるのではないか?

そう主治医に話したところ、

「食べたいそぶりをみせるうちは、私は助けてあげたいと思います」

また、

「いま、この子はどんな気持ちでいるのでしょうね?」という私の戯言には、

「これまで、(生きるのに)後ろ向きの鳥を見たことがありません。手術をしても人間のように精神的にがっくりくることはないですし、麻酔が切れたらすぐに立ちあがります。食餌をする子もいます」

私は以前、アゲハ蝶の飼育で感じたことを思い出し、

「生きられる余地が少しでもあるなら、生きようとする。できれば、子孫を残したいってことですかね?」とたずねると、

「まったく、その通りです」

これで、私も心を決めました。

ハピさんが生きようとするなら、生きる余地があるなら、できることはすべてしよう!

主治医が知る例では、

ハピさんのような状態になっても、数カ月、生きた子がいる、とのこと。

言い換えれば、残された日は長くても数カ月ということなのでしょう。

数カ月、でも、インコの寿命からすると、1年ぐらいの感覚のはずです。

1日3回の投薬&晴天だと、ハピさんの調子はまずまずです。

投薬時に鳥かごから抜けだしては、部屋を散歩したり、家族にかまってもらいたがったりします。

なるだけ安静にしているのがいいのは確かですが、散歩や触れ合いがハピさんのしたいことなら、させてあげたいと思っています。

なにより私たち家族にとって、ハピさんと触れ合えることは、大きななぐさめです。

対症療法とはいえ、かつてなら、なすすべもなく死なせてしまったと思うので、エゴかもしれませんが、こうしてハピさんのために、なにかできるというのが、ありがたいです。

ハピさんと過ごす時間をもらえたことに、いま、とても感謝しています。

こぼれた薬(私のやり方がへたなせい)で、羽毛が染まり、清志郎っぽくなったハピさん


久々の晴れ

2015年7月10日

先週とちがい、今週のハピさんは不調の日々。

私の仕事の都合もあって、半日ほど入院した日もありました。

投薬が効かない日が続くと、弱気になってしまいます。

覚悟しているつもりでも、ダメですね。

今日は晴れたおかげで、ハピさんもまずまずの状態に。

体調不良は病気の悪化によるものでなく、天候のせいだとわかって、少しほっとしました。

朝、コーンフレークをあげようとしたら、手にのって甘えたあと、入り口のすきまから脱走しました。

調子がいいといっても、体力を使うのと、体温を下げるのはまずいので、なるべく安静にしてもらいたいんです。

脱走したときは追いかけるより、自主的にお帰りいただくほうが早く解決するので、定番のお帰りセットを用意しました。

かごの入り口前に、タオルをかけた箱を設置するのです。

レッドカーペットならぬ、ホワイトカーペットですな。

ハピさんはいつも、ただ箱を置くだけではかごに入らず、タオルがかかっていると、すんなり帰ってくれます。

今日も数分間カーペットの上を散歩して、気持ちよくお帰りになられました。

こんな日が続いてくれると、うれしいんですけどね。

早く梅雨が明けますように。


うなぎインコ

2015年7月4日

インコのハピさん、今週はだいぶ落ち着いてきました。

低気圧が近づくと、どんよりして食が細くなりますが、以前よりは波が小さくなりました。

体力が戻ってくると、投薬に苦労します。

体をよじって、スルスルと手から抜け出すのです。

夫いわく、「うなぎインコだ」。

抜けだしてからタンスや食器棚の上までヨタヨタと飛んでいくようにもなりました。

元気なのはいいことですが、体が冷えてくると、じっと動かなくなるので、ヒヤヒヤします。

脱走後、息子に甘えるハピさん。「お母さんがね、いじわるするの」

はいはい、安静第一でお願いしますよ。

食餌については、トウモロコシにやや飽きたらしく、食いつきが悪くなりました。

で、新たにヒットしたのが、「北海道 牛乳ソフトせんべい」

たまごぼうろと同様の原材料なので大丈夫だろうと思ったのですが、念のため、お医者さんにも原材料と成分を見ていただき、OKをもらいました。

ハピさんはカリカリする食感が気に入った様子。

基本、甘党なんですな。

現在、エン麦、トウモロコシ、牛乳ソフトせんべいの三角食べをしています。

体重が増えますように。


ちがいのわかる男

2015年6月27日

今週も、インコのハピさんは何度か危ない状態になりつつ、お医者さんのおかげで、なんとかもちこたえています。

ハピさんは胃炎のため、食べられるものが限られています。

お医者さんに「与えていい」と言われているのは、麦、トウモロコシ、エダマメ、カステラ、蒸しパン、たまごぼうろ、ビスケットなど。

今週に入ってから、これまで食べていた麦に飽きたのか食べてくれなくなったため、ほかに食べてくれるものを探しました。

カステラは口にしてくれず、たまごぼうろも、バニラエッセンスの香りがするものはダメで、添加物のない、ちょっとかためのものは少しかじってくれましたが、主食となるほどには食べてくれません。

ヒットしたのは、トウモロコシ。

ゆでたものをあげると、バクバク食べだしました。

でも、これにも微妙に好みがあるらしく、ブランドは「未来」で、ゆでたででないと、食いつきが悪くなります。

とはいえ、毎回ゆでたてというわけにはいかず、冷凍したものを電子レンジであたためて与えるのですが、水分が蒸発してかたくなってもダメ、水っぽくてもダメ、なんです。

「未来」が出回らなくなったら、どうしたらいいの〜。

切実に、ゆでたてのように解凍できる方法が知りたいです。

また、食欲が出たのはよかったのですが、トウモロコシで水分が足りてしまうらしく、薬を混ぜた水を飲まなくなったため、嘔吐の症状がでるようになりました。

で、お医者さんが処方してくださったのが、点薬用の吐き気止めの薬と胃薬と抗生剤、それに栄養剤。

栄養剤は「エンシュア・リキッド」といって、胃などの手術をした人に処方されるものです。

これを点眼用の容器に入れ、残った分は冷凍保存。

あげるときは、湯煎で約40℃にあたためます。

薬は冷蔵庫で保存し、あげる前に室温に戻します。

いやがるハピさんを左手で保定し、ちょっと開いたくちばしに各1滴ずつ入れます。

ところが、困ったことに、吐き気止めの薬が効き過ぎて、ハピさんに異常行動が出てしまいました。

もともと副作用としてハイテンションになる傾向の薬だと説明されていたのですが、ハピさんは鳥かごの中をバタバタと飛びまわり、温度計のうしろに入りこんだり、上のほうまでのぼって落下したりと、少しもじっとしていられなくなってしまったのです。

本人も不安らしく、手にあまえてきます。

首まわりをかきかきしてもらいたがったり、手から離れなかったり……。

ハピさんはマイペースな性格で、手で触られるはの好きではなかったので、あまりの変わりように、びっくりしました。

お医者さんいわく、小鳥も体調が悪いと心細くなって、性格が変わるとか。

結局、吐き気止めの薬は、薬の配分率を低くして、様子を見ながら1〜3滴ぐらいで調整できるようにしていただきました。

それから少し落ち着いていますが、今日はまた曇天のため、元気がありません。

止まり木にとまって、じっと目をつむっています。

「おそらく、おなかが痛いのをがまんしているのでしょう」とのこと。

というわけで、一日一日、命をつないでいる状態ですが、なんとかつなげ続けたいと思っています。


一進一退

2015年6月21日

退院後も、ハピさんの体調には波があります。

局所的な豪雨があった日は、低気圧の影響か、嘔吐。

病院で吐き気止めの注射をうってもらい帰宅。

雨があがって少しした頃から、調子が上がってきました。

翌日は早朝、試験勉強をする息子につきあって居間で仕事をしていたところ、

鳥かごから、ゴソゴソゴソ……、ポテッ!

なにごとかと思ったら、ハピさんがかごから抜けだし、トテテテテッと走ってきました。

病鳥を看護するときは保温が第一。

小動物用のヒーターを設置してハピさんの様子を診ながら温度を調節し、ハピさんが寒そうに震えない30〜32℃を保つようにしました。

具合の悪いときはほとんど動かなくなるので、とまり木をはずすか、低い位置に設置して、キッチンペーパーを敷いた床にエサをばらまきます。

小鳥はちょこちょこ食べないと、生きていけないので、少しでも食べてもらえるよう環境を整えるのです。

あたたかい空気が上にたまらないよう、かごの天井部をはずして低くし、ビニールカバーで覆っていたのですが、ハピさんは柵をのぼって、ビニールカバーのすき間から脱走したのでした。

元気な様子に、ほっ。

それならと、高い位置に止まり木をつけ直し、以前に近いレイアウトにしました。

それから数日は元気だったのですが、今日は曇天を反映して、朝からどよーん。

エサを食べず、鳥カゴの隅っこでかたまっています。

こうなると、どんどん体調が悪くなるので、手でエサをあげます。

元気だったころは33gだった体重が、入院時は24gまで減少。

お医者さんいわく、25g以下になると、命に関わってくるそうです。

とにかく食べてもらわねば!

目の前にエサをもっていくと、とりあえず、かじります。

それが呼び水となって、自分でエサを食べ出すこともあるのですが、今日はかじっても飲み込んでいないよう……。

ハピさんは胃炎のため、いまは胃に負担のかからないエサをあげています。

栄養バランスのとれたペレットがいいのですが、食べてくれないので、主に麦と、少しだけかじってくれるゆでたエンドウ豆を与えています。

昨日は体重が28gまで上がりましたが、今朝は27g。ほとんどエサを食べていないので、明日はさらに下がってしまうと思います。

うう、早く低気圧、去ってくれないかな。

ハピさん元気になっておくれ〜。

「朔ちゃん……」(世界の中心で愛をさけぶ)を思いだしました。

インコ療養中

2015年6月15日

ゴールデンウィークから体調をくずし、少し元気になったかな?と、不調をくり返し、とうとう入院してしまったハピさん。

入院中もよくなったり、悪くなったりと波がありつつ、1週間経った本日、なんとか退院することができました。

写真は、療養仕様の鳥かごレイアウト。すべて低い位置に配置しています。

セキセイインコのほとんどが、ヒナの時に親鳥から感染しているというメガバクテリア症(AGY)からの胃炎。

ネット上の情報によると、早期発見、早期対処が基本。

菌を死滅させないと、発症してからでは手遅れになる場合がある。

ところが、一度菌を死滅させてからの再発もあり、再発は重篤になりやすいとありましたが、その通りでした。

今日のハピさんはわりと調子がいいです。

が、気圧が低くなると、一気に体調が悪化するので、まったく安心できません。

ともかく、お医者さんに教わった看護方法を実践するのみです。

インコの飼育をしている方の参考になるよう、後日、看護方法を紹介しますね。


季節の変わり目

2015年5月19日

「なにか、御用でしょうか?」「くちばしにお弁当がついてますよ」

季節の変わり目、羽の抜け替わり時、小鳥は体調を崩しやすいので注意が必要。

とインコの飼育本にあります。

その通り、ハピさんもゴールデンウィークに体調を崩しました。

外は暑いのに、ブルブル震え、頭を振って嘔吐&下痢。

目を細めて、くちばしをあける様子は、まさに「きもちわる〜」と言っているよう。

体調をくずしたときは、まずは保温という鉄則にのっとり、

ビニールでかごを覆い、小動物用の暖房を入れました。

2時間後、水を飲み、エサをついばむようになり、ほっ。

後日、小鳥病院で診察を受けると、お腹に細菌があるとの診断。

昨年、抗生剤で死滅した菌が、復活したようです。

菌が一度死滅したら、二度と復活しない例もありますが、ハピさんは抵抗力が弱ったときに再び増えてしまったのでしょう。

5歳半のハピさん、セキセイインコの年齢としては中年にあたります。

同じ年頃の者として、いたわりながら暮らす日々になりそうです。


小鳥と通院

2014年8月31日

ハピさん、お腹の細菌はいなくなりましたが、目のほうは目自体に問題はなく、目の奥の炎症が影響しているらしい……とのこと。

病院へ行くとき、ハピさんにはキャリー用のカゴに入ってもらいます。

かごをトートバッグに入れて、タオルで上を覆って、保冷剤を置きます。

通院時、私はハピさんの気持ちになるせいか、いつもより音に敏感になります。

トラックやバイクが走る音、車のブレーキの音、電車の通過音、車内で聞こえる音……。

日頃はスルーしていますが、ハピさんは聞き慣れない音に恐怖を感じているでしょう。

同時に、ふと思いました。

聴きたい音と聴きたくない音を選別してスイッチを切り替える能力のことを。

無意識にしていることではありますが、生きていくのに大事な能力なのでしょうね。


1ピー

2014年6月29日

私が寝ているのは、リビング横の和室です。

いまの季節は朝4時半頃、玄関近くの和室から、

「ピー」

と、ハピさんの呼び声が聞こえてきます。

わが家では、これを「1ピー」と呼んでいます。

しばらくすると、「ピーピー」(2ピー)

また、しばらくすると、

「ジュジュッ、ダイスキヨ、ワタシハ トリデス、ヨロシイ、ツキオトシ」

などと、お得意のセリフを言って盛り上がりはじめます。

このところ、仕事がたてこんでいるため、私は朝方に切り替えることにしました。

一応、目覚まし時計もセットしますが、たいていは「1ピー」で目が覚めます。

ハピさんをリビングに連れてきて、お湯を沸かしてPCを立ちあげて、というのが、朝一番の日課になりました。

おかげで仕事がはかどっています。

鳥と暮らす、楽しさ、ありがたさ。

ハピさんには元気でいてもらいたいな、と、先日、近場にできた小鳥専門病院へ健康診断に連れていってみました。

おおむね健康ですが、目の奥の炎症と、フンに胃炎の原因となる細菌が見つかり、目薬と粉薬(飲み水に混ぜる)を処方していただきました。

鳥を診てくれる病院は少ないので、本当に助かります。

私たちを癒してくれる鳥がいて、鳥を診てくれるお医者さんがいて、鳥が元気でいてくれることでまた癒されると、ぐるぐる巡っています。

ありがたいことです。


なぞのツイート

2013年8月17日

ハピさんは、教えた言葉をすべて言うわけではない。

得意、不得意な発音があるのだろうし、もしかしたら音に好き嫌いがあるのかもしれない。

定番となっている言葉は、「ハピちゃん ダイスキヨ」「オハヨー」「ワタシハ トリデス」など。

そして、私と夫、それぞれの声のトーンを真似て発声する。

動画は夫の声バージョン。

かつては、「クサイ、クサイ」(たぶん夫がオナラをした時、私が言ったセリフ)とか、震災後、くり返し流れたCMの影響で「エーシー」といった言葉もつぶやいていたが、いつしか言わなくなった。

単に耳にする機会が減って、忘れたのだろう(夫のオナラが臭わなくなった訳ではない)。

言葉っぽいけど、はっきりしないセリフをつぶやくことも多い。そんなセリフで偶然、動画に録音された言葉は、「ダイダイクン」だった。

映像を見て、ダイダイくんとは、なにか?と家族の間で議論になった。

その時は、あれこれ予想をだした結果、きっとハピさんにだけ見えるこびとではないかという結論に至った。

また、ハピさんは家族のだれも言った覚えがなく、テレビで流れたとも思われない言葉をつぶやくこともある。1年ほど前から時折、飛びだすようになったのは「ツキオトシ!」だ。

ツキオトシを「突き落とし」とするならば、大相撲の決まり手になる。

が、うちで相撲中継を観ることはなく、たまたま観たスポーツニュースでも「突き落とし」をくり返し言っていたとは考えにくい。

いったい、どこで、こんな言葉を覚えたのだろう?

インコは人間には聞こえない音が聞こえるのだろうか?と思ったが、意外にもトリが聴くことのできる周波数は、人間より狭いのだそう。

けれども、視覚は人間よりも優れていて、人間が見ることのできない光の波長領域=紫外線領域も見えているのだという。

そう、ハピさんは私たちには見えないものが見えているのだ。

かつて家族で話した「ハピさんにだけ見えているこびと」というのも、案外いいところをついているのかもしれない。

そんなことから、このごろ、私は新たな説を考えている。

ツキオトシを「憑き落とし」とするなら、ダイダイくんは「祈祷師」なのではないか。

わが家には人知れず、憑いたものを払ってくれる祈祷師か呪術師がいて、ハピさんと親しいのではなにか……と。

夏は朝が早いので、12時前後はお昼寝タイム


ハピさん熱中症?

2011年8月11日

朝、家族が起きると、ハピさんも「ピーピー」起きていることをアピールし始めます。

ところが、今朝は静かなまま。

ゲージにかけているタオルをめくってみれば、犬のようにハッハッと、口ばしをパクパクしています。

朝の慣習、佐々木制作所社歌を唄っても、合いの手なし。すっかり弱り切っている様子です。

熱中症か?

あわてて冷却。

水を入れて凍らせたペットボトルや保冷剤をゲージにのっけました。

1時間ほどして、ようやく元気をとり戻し、ひとまず、ほっ。

みなさまも熱中症にならないよう、大事になさってください。


とり締まり役の訓示

2011年4 月3日

近くの親水公園に行ったところ、冬の間にいた鴨たちがいなくなっていました。

いつの間にか、旅立っていたのですね。

柵にゆりかもめ。

背後に近づく私たちを警戒して、背中ごしに、こちらをちらちら見ています。

「あいつらに気を許すな」と思っているにちがいない。

そのしぐさ、ハピさんにそっくりです。

わが家のハピさんは、4月1日付けで、

佐々木制作所の「とり締まり役」に就任しました(トリだけに)。

とり締まり役からの朝の訓示。

「オハヨー」

「ヒデさん ダイスキヨ」(甘い声)

「ユーコ ブサンキュー」(軽い感じ)

「カツオ ギョエー」(声が裏返る)

「エーシー」(CM調)

……さすがです。


個性が大事

2011年1月11日

午前中、レギュラーでやらせていただいている雑誌の色校正をチェックしに行ってきました。

この雑誌の読者の年齢層は、平均して70歳代。

子ども向けの読み物とはまた違う視点になるのが、オモシロイところです。

帰宅すると、ハピさんが、くちばしを緑色にしていました。

好物のコマツナを、ハムハム食べたあとです。

インコによっては、リンゴなどの果物が好物だったりするそうですが、ハピさんは青菜好き。

チンゲンサイや豆苗も食べますが、コマツナのかじりつきに勢いがあります。

折しも、小松菜は我が江戸川区の名産品。

郷土食を愛するコトリちゃんなのであります。

また、首まわりをなでてあげると喜ぶインコちゃんもいるそうですが、ハピさんは体に触れられるのを嫌がります。

「インコの飼い方」本には、一般的な趣向や生態が書かれていますが、個体はやはりそれぞれなのだなあと実感。

子育て本と同じく、まあまあ参考にしつつも、しっかりと見るべきは、その子の個性ということですね。


ユウコとキレイのあいだ

2010年11月26日

「ユウコ ブサイク キレイヨ」

と、「ユウコ」と「キレイ」のあいだに、言葉をはさみこんでくるハピさん。

ここ最近、言いはじめた言葉が、

「ユウコ ケッコー キレイヨ」

「なんですと?」

と注目したとたん、

「ハハハハハハ」(私の笑い声の真似)

……きみ、絶対ねらっているでしょ。


ハピさんの応用力

2010年7月1日

インコのハピさん(本名ハッピー・生後6カ月)は、羽の生えかわり中。

体がひとまわり大きくなりました。

しゃべる言葉も増えました。

最初に覚えたのは、「ハッピー、ダイスキヨ」「ハッピー、カワイイヨ」

しばらくすると、「ハッピー」のところに、家族の名前をあてはめるようにもなりました。

が、ある時から「クサイ、クサイ」と言うようになったのです!

もちろん、教えた覚えはありません。

こりゃ、まずい。ハピさんの前では、いい言葉を使おうと、家族で申し合わせました。

そこで、夫がふざけて教えたのが、「ユウコ(私の名前)、キレイヨ」。

毎朝、このセリフをくり返すようになりました。

まあ、悪い気はしません。

んが!! 鳥なりになにかを思ったのでしょう。勝手に応用しはじめました。

「ユウコ クサイクサイ キレイヨ」「ユウコ ブサイク キレイヨ」

……う、うれしくない。

最近は、「サンキュー」と「ブサイク」を合わせて「ブサイキュー」と、軽い調子でくり返しています。

どうなる日本語!?


ツイッター?

2010年5月1日

待ちに待ったゴールデンウィーク。

ボランティアは休み、ようやく仕事に集中できます。

原稿を書いて、ぶつぶつ読みかえしていると、ハッピーもぐじゅぐじゅ。

私がだまると、ハッピーもだまりこみ、

私がまた読みはじめると、ハッピーもぐじゅぐじゅ言い出す。

そのくり返しです。

つい笑ってしまい、集中できるようなできないような……。

まあ、共鳴できるのは、うれしいか。


小屋と小鳥と私

2010年4月11日

セキセイインコのハッピーは、もうじき生後4カ月になる中雛。

人間でいえば、6歳ぐらい。

最近はおしゃべりもするようになり、

「ハッピー ダイスキヨ」

と、つぶやきます。

飛ぶのも上手くなり、こまわりがきくようになりました。

人がしていることに興味を示し、持っているものをカジカジ、かじります。

毎朝、ゲージの掃除をするついでに、部屋に放鳥するのですが、ここ数日、すんなりゲージに帰ってくれません。

私が「早く帰ってほしい」と思っているのを知ってか知らずか、タンスの上で縦ノリ。

昨日は、しびれを切らして、手に乗せて帰っていただきました。

そして今朝。

好物の小松菜をちらつかせたり、おやつの粟穂を手にのせたりして、猫なで声でゲージへお誘いするも、イヤイヤモード。

しかたがないと、放っておいたら数分後。

自ら、ゲージへ帰っていきました。

お〜い!


ちょっと休憩

2010年1月29日

寝るよりも、できれば遊んでいたい小2の息子。

睡魔に勝てず、だいたい8時半には寝るのですが、夜な夜な布団の中で言う言葉は、

「目をつむって、ちょっと休憩します」

そうして、朝まで休憩中……。

寝言で「眠たくない」と、つぶやいたこともありましたっけ。

どんだけ、寝るのがいやなんだ!?

息子とハッピーは、今や癒し癒されの仲です。

息子は小枝を切ったりくっつけたりして、ハッピーの遊び場を用意しましたが、ハッピーが気に入ったのは、ビー玉とマリオシリーズのフィギュア(チョコのおまけ)。

ワリオの頭をかじりまくりです。


トホホ……

2010年1月22日

ハッピーは1週間ちょっとにして、飛べるようになり、住まいも飼育箱から鳥カゴに移りました。

すっかり懐き、手にすりすり甘えてきます。

「ハッピー」と呼ぶと、応えるようにもなりました。

まだ挿し餌を待っているので、ひとり餌になるよう、根気よくし向けていかなければなりません。

健康のバロメーターはフンの状態ということで、下痢をしていないかと、毎日、気にしていたのですが、その私が胃腸炎になってしまいました。

いや〜、久々にきついっす。

大分、薬が効いてきた気がしますが、しばらくおとなしくしています。


New Happy

2010年1月13日

保護した迷いカナリア(仮名ハッピー)は、無事に飼い主の元へ帰っていきました。

よかった、よかった。

でも、さみしくなったね。

ということで、息子のリクエストにより、新たにセキセイインコの雛を迎え入れました。

白と青の羽。

性別はまだ不明です。

名前は、(新)ハッピー。息子命名。

飼育箱をホカロン等であたためながら、大事に大事に育てています。

無事に大きくなりますように。


幸せの黄色い鳥

2010年1月4日

昨日の夕方、うちの団地のエレベーターホールで迷い取りを保護しました。

黄色いカナリアで、右足に青い足環をつけています。

急ぎ、鳥カゴとエサを購入し、仮の名として、息子が「ハッピー」と名づけました。

ネットで調べるうち、迷い鳥を探す人や保護した人のための掲示板というものをいくつも見つけました。

飼い主さんの必死な気持ちが伝わってきます。

警察にも届けをだしましたが、ネットの掲示板にも保護情報をアップしてみました。

これで見つかるといいのですが……。