児童書を執筆するようになってから、ボランティアとして定期的に子ども向けの本のイベントに参加してきました。
本のイベントにいらっしゃるお子さんは保護者さんと一緒で安心した笑顔を見せており、家庭という土台が安定しているように見えます。
しかしながら、そのような安定した環境にいるお子さんはどのくらいいるのでしょうか。
私は長らく出版の仕事を通して不特定多数のお子さんに文章を届ける仕事をしてきましたが、直接子どもたちと接したいという思いが強くなり、認定NPO法人カタリバに入職させていただきました。
2019年6月〜2022年3月、東京のユースセンターb-labで、中学生、高校生とフリーペーパーを作ったり、小説を書きたい子たちと活動したり、スタッフみんなで子どもたちのやりたいことに伴走するという仕事に取り組みました。

その仕事で感じたのは、なんらかの困りごとがある子のサポートをするには子どもだけでなく、ご家族にもアプローチする必要がある、ということでした。そこで、同じく認定NPO法人カタリバの事業のうち、不登校支援事業への異動を希望し、島根県雲南市へ移住しました。

2022年4月〜、雲南市教育支援センターおんせんキャンパスで食育の授業と広報を主な担当業務とし、子どもたちの様々な活動や、家族サポートにもサブとして関わっています。
この仕事を通して常に考えるのは、今の子どもたちに必要な学びとは何か、どう関わったら目の前の子が自信をもてるようになるのか、社会的に自立するとはどういうことか、そもそも大人は子どもにどう関わるのがいいのか、ということです。
他にも思うところは多々あるのですが、それは今後発表する本の中で表していきたいと思っています。
目の前の子が安心して自分を発揮するためにはどうしたらいいのか。
そのことを考えることは、より多数の子へ向けて届けたい言葉につながります。
私にとって、児童書を書くことと、目の前のお子さんと接することは地続きの仕事になっています。
コメントを投稿するにはログインしてください。